洋楽クラシックロック雑記帳

懐古趣味の70年代、大体リアルタイムの80年代を中心に思いつくまま。ほぼ備忘録

Eddie Murphy 「Party All The Time」(ミュージックビデオ感想+ちょっとRick James)

前回、ドン・ジョンソンのことを書いていて俳優つながりで思い出されるのがエディ・マーフィ「Party All The Time 」(1985年)のミュージックビデオ(以下MV)。




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当時、エディはすでに超人気俳優としての地位を確立していたかんじ。
私も映画「Beverly Hills Cop(ビバリーヒルズ・コップ)」の人ということで知っていた。
といっても映画は見たことなくて映画関連(サウンドトラック略してサントラ)のMVを通して知っていた程度。

で、そういう映画絡みでなく純粋に曲を出すということが意外だった。
まあ、私の中の漠然としたイメージでただそう思っただけなのだが。


さて、MVはスタジオでのレコーディング風景という演出。
様々なレコーディング機材とスタジオへ向かうエディのシルエットが交互に映し出され、ドキュメンタリータッチで始まった。

プロデューサーとして場を取り仕切るのはリック・ジェームス
なんか「スノーク」(アニメ「ムーミン」の登場キャラ)に髪型が似てる。
……まあそれはさておき、リックはアーティストであり彼の最も有名な曲は「Super Freak」(1981年)。
のちにこの曲はMCハマー「U Can't Touch This」(1990年)のサンプリング元ということでも知られるようになる。



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この人を今回のMVの中で見たときの感想は、目立つ人だなーというぐらいのものだったと思う。
と言いつつ、実は小6のときぐらいにレコード屋のLPコーナーにていろいろな洋楽アルバムを興味本位でパタパタ閲覧していた際、たしか「ソウル」とか「ディスコ」とかのエリアでやたら同じ人のアルバムがあると思ったその人がリック・ジェームスだった。
──ような気がする(おぼろげ!)。


そんなこんなで本題に戻る。

ミキシング・コンソール周辺には関係者他、ギャラリーも。
エディは余裕の笑顔、かたやリック、真面目っぽく(!)エディにヘッドホン装着を指示。
リラックスした面持ちで歌い出したエディ、ずっとある方向を見つめているけどリックを見ているのかな?
そんなエディを見守るリック。自然に出る、合いの手拍子やエアドラムがアツイ。

ところで、この「Party All The Time 」というタイトル。
これまでずっと私の適当な想像で「歌う側(主人公)」がいつもパーティーしている歌と思っていたけど今回初めて歌詞を覗いてみるとパーティー大好きなのは主人公の「彼女」。
自分そっちのけで遊んでばかりいる彼女に寂しさを感じている(呆れてるとか?)、みたいな内容だった。

そうだったのか〜。こんなタイトルのわりになんとなくエディが控えめでちょっと妙な気がしたものだが、そういう歌詞で底抜けに明るく歌うってのもおかしいわな。
しかしながら、軽快でノリのいい曲調ゆえにスタジオ内のテンションは上がっていくのみ。
それまで静かに燃えていたリックもフツフツと気持ちが高まってきた模様。
とうとうプロデューサーとしての職務をほっぽり出し、満を持した感でスタジオの中へと乗り込む。

ベースのストラップを肩に引っ掛け、割り込んできたリック。
リックのパートってコーラスなんだろうが、終盤に向かって歌はコーラス部分だけなのでなんだか最後にはリックが大いに目立ち、おまけにシメのポーズも二人で。これ誰のMV?みたいな。

コーラスが目立ってどうすんだ。でも曲を作ったのはリックだから、しょうがないか(え?)。
エディもいつもの舞台ではない場所で、お世話になったリックを立てているようにも見えたりして。


ということで、私がこの曲で一番好きなところはエディのスキャットである(あの〜、歌は!?)。